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園長の発言を苦に退職した保母さんがAちゃんのご両親に宛てた手紙

 

Aちゃんのご両親へ

突然このような手紙を受け取りさぞ驚いていることと思います。

私はAちゃんのご両親とはお会いしたことがありませんが、とうとう退職することになってしまいました。退職した理由は、3月17日の朝の会での園長先生の話で、自分なりに悩んだ結果このような形を取ることにしました。

副園長先生は当日ホールにはいらっしゃらなかったのですが、副園長先生から詳しい事情を教えて欲しいと言われお話しし、私があれ以来とても悩んでいることも相談させていただきました。やはりたった一人の園児も守れなかった無力さと情けなさで、今でも後悔の念が消えません。

あの日、朝の会で何があったか、ご両親に知ってもらい、Aちゃんに「よく頑張ったね」と抱き締めあげて欲しいと思います。今の私に出来るせめてもの償いとして・・・

(以下、平成11年3月17日、朝の会での園長先生の話)


きのうBちゃんは顔に一生残る怪我をしてしまいました。相手はAちゃんです。みなさん、BちゃんとAちゃんの顔を見比べてご覧なさい。Bちゃんの顔には傷がありますが、Aちゃんの顔には傷がありますか。

園児一同「なーい」と答える。

そうです。Aちゃんの顔は傷一つも無いきれいな顔です。これはどう見ても一方的にAちゃんが悪いと思いませんか。

園児一同「悪い!」と答える。

これは正式な裁判です。裁判とは一つの事件に対して全員でどちらが悪いか決めていくことです。判決を下します。Aちゃんは死刑です。Aちゃんは?

園児一同「死刑だ!」(園児に数回言わせる)

そうです。Aちゃんは死刑です。死刑というのは、ギロチンと言って上から刃物が落ちてきて首が切られてしまうものや、ロープで首を縛られるもの、電気椅子のようなものもあります。園長先生(自分自身のこと)のように普段から行いの良い人は、病院のベットでも副園長さんに手を握られ、「しっかりしろ」と言われて死んでいきます。でもAちゃんのようにお友達に怪我をさせてしまう子供は死刑台で死んでいくのです。そしてAちゃんの様な子供は小学校に行っても先生から「来ないで下さい」と言われます。もっと大きくなって大人になってもよそのお家に火を点けたり、人の物を盗んだり泥棒さんになってしまいます。皆さんはそんな人になりたいですか。

園児一同「なりたくない!」

なりたくないですよね。Aちゃんのように子供の時からお友達に怪我をさせてしまう子は、こういう大人になります。今日は一ついいことを覚えましたね。お友達に怪我をさせたり、嫌なことをしたら?

園児一同「死刑だ!」

そうです。死刑です。これで終わります。


この後、園長先生はAちゃんのそばに寄り

「おまえは死刑だ!」

と、言い捨て、ホールを出ていきました。

この内容は、3月17日仕事が終わってすぐ書き留めて置いた物です。園長先生のあまりのひどいお話に、正直なところ我が耳を疑いました。ギロチン台の説明でも身振り手振りをまじえとてもわかりやすくお話なさっていました・・・身じろぎ一つ出来なかった私は全てが終わってから私もAちゃんを見殺しにした一人だったことにがく然となりました。なぜ「死刑」という言葉が園長先生から出たときに「止めて下さい」と言えなかったのか、せめてAちゃんをホールの外に連れ出しあのお話が聞こえないように出来なかったのか、今でも後悔しております。

Aちゃんのお父さんお母さんが事実を知りたがっていることを耳にしました。私はAちゃんを守ってあげれなかったダメな保母ですが、ご両親は我が子に起こったことを正しく知る権利があると思います。これからのAちゃんのご家庭での心のケアに役立てていただけたら幸いです。

Aちゃんの心の傷が一日も早く癒えますようお祈り申し上げます。

4月13日 元保母より

 


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